病気になる油と健康になる油

過酸化脂質が問題を起こす

酸化した油を摂ると過酸化脂質が出来やすく
なりますので、酸化していない油を摂るべき
なのですが、一目見て「酸化している」と
分かるものは少ない事が悩ましいところです。

また、外から摂取しなくても体内で過酸化脂質
が生成されるので、外からわざわざ取り入れて
しまうと様々なリスクがより大きくなります。

気を付けましょう!

体内で過酸化脂質が出来てしまう原因は、
活性酸素が大きく影響しています。

コレステロール中の不飽和脂肪酸が、酸化され
て出来るのですが、ここに活性酸素の影響が
あるわけです。

「プラスチック油」と呼ばれているトランス
脂肪酸は活性酸素も発生させますので悪い油を
摂ると次々と良く無い事が起こるという見本の
様なものですね。

過酸化脂質で体の中に起こる事

では、過酸化脂質が体の中で何を起こすかを
見て行きましょう。

●シミ
●シワ
●タルミなどの肌のトラブルを引き起こす
●バリア機能が破壊される

これは過酸化脂質がヒアルロン酸を壊し起こる
事です。

ヒアルロン酸は乾燥から肌を守るといわれ、
肌のキメを整えるので美容には欠かせない成分
ですが、過酸化脂質によりこわされると上記の
ような事が起こるのです。

また、肌のバリア機能が破壊されるという事は
菌やウイルス、場合によってはダニ等が簡単に
侵入できるという事です。

これによりアトピー性の皮膚炎やアレルギー性
の皮膚炎などのリスクを増やすという事に
なります。

また過酸化脂質は

●動脈硬化
●ガン

等の原因になる物質としても知られているの
です。

血管の中にこびりついてアテロームとなり、
血管を狭くします。

すると高血圧の原因となると同時に血管は硬く
なり動脈硬化へとつながります。

血液の流れが悪くなれば必要な栄養素が
届かなかったり、不要な排出物を処理する事の
出来ない細胞が出てきます。

細胞の環境が悪化すれば当然の事として癌化
して行く細胞が増え、気が付くと取り返しの
つかない状況だった等という事が起きては哀
しいですね。

トランス脂肪酸だけでは無く過酸化脂質も体内
に増えれば怖い物質なのです。

活性酸素は過酸化脂質発生原因!

生活が欧米化する中で、生活習慣病は増大の
一途をたどってきましたがその原因の一つが
過酸化脂質だという事は何となく分かると思い
ますが、いかがでしょうか?

特に食生活の変化は、過酸化脂質増大に大きく
関係していると感じています。

食べたいと思えば何時でもコンビニで食べ物を
調達出来る訳で、とても便利です。

更に、自分で調理しなくても

●ドレッシング
●マヨネーズ
●フライ
●揚げ物

など様々な時短に便利なものが販売され便利さ
ゆえに大量に消費されて行きます。

しかし、そのその反面で
食品添加物等やトランス脂肪酸を大量に体の中
に入れてしまう事で体にストレスをあたえます。

結果として活性酸素を自然の状態よりも多く
発生させてしまうという事になっています。

活性酸素は
普通に酸素を使い、糖などをエネルギーに変換
する時できる物質です。

また、緊急時にも有効に働いてくれます。

例えば、
体内に侵入してきた細菌、ウイルス等に対し
攻撃する武器ともなり、高い殺菌作用で私たちの
体を守ってくれているので本来は必要な物質
なのです。

しかし、

●食の欧米化
●生活リズムの乱れ
●飲酒
●喫煙
●過剰なストレス

等により本来必要な分以上に多くの活性酸素が
発生するという事が問題なのです。

活性酸素が増えすぎると、正常な細胞を攻撃し
酸化させてしまいます。

更に、不飽和脂肪酸を酸化させ過酸化脂質に
変化させてしまう訳です。