病気になる油と健康になる油

『油』は重要!

脂質の質が悪いと病気になると言うと
「油で病気になるなんて聞いた事がない!」
そんな声が聞こえてきそうですが、油を甘く
見ていると大変な事になります。

貴方は病気では無いと思っていても、気付かぬ
うちに徐々に徐々に蝕まれて行くとしたら怖く
ないですか?

本来はスリムで健康が当たり前なのです。

ところが脂質、つまり「油」の選び方と摂り
方を間違えている為に知らず知らずのうちに
不健康になって行くという事が起こって
います。

体のどこかに不調がある、太り気味等の状況が
あるならば、もしかすると油の選び方かその
摂り方を!

又は両方を間違えているのかもしれませんよ!

健康的な食事のために気を付けている事は?
という質問をすると、多くの人は
タンパク、ビタミン、ミネラル、水、等など
色々な気遣いしていると思うのです。

しかし、「脂質の質」について気遣いしている
人はわりと少数です。

何故「油」が重要かについてはピンと来て
いない人が多い様に感じます。

脳も細胞膜も脂質が重要!

人間の身体は60兆の細胞で出来ているという
事は多くの人が知っている事かと思いますが
その一つ一つの細胞の膜は重要な役割を担って
います。

細胞膜の構成に重要な成分は「脂質」なのです。

この細胞膜の脂質の質が良ければ細胞は元気で
悪ければ細胞に元気がないという事は何となく
分かるのではないかと思います。

細胞膜は単に細胞と細胞を区切るだけの役割
だけでは無く様々な重要な役割を果たして
いるのです。

●栄養素や酸素を取り込む
●老廃物を外に排出する
●その為に外側と内側の浸透圧を調整する
●脳からの信号を伝達する
●等
いかがでしょうか?

脂質はかなり重要なのです。

脳の60%は脂質!

細胞膜の脂質の質も大変に重要なのですが、
質の悪い油によって脳がダメージを受けたの
では仮に細胞膜の脂質の質が良くても論外
ですよね!

脳は人体の中で一番「油」を必要とする場所
なのです。

当然ですが、その質が悪ければ認知症発症等の
リスクが高まり体全体に悪い影響が出るので、
益々「脂質の質」は重要であるという事になる
訳です。

悪い油とは

「油の質は重要だ!」
「良い油を摂らなければ色々なリスクが高まる」
という事は理解出来ても

「何が良い油で何が悪い油か」の判別が
できないならば、脂質の質は重要だと知って
いても意味はありません。

今時は耳障りの良い広告がドンドン行われて
いるので、無意識のうちに危ない油を摂取して
いたり「健康に良い!」と思って摂っている
のに逆だったという事も起きています。

危険なトランス脂肪酸

例えば「マーガリン」はどうでしょうか?

「植物性の油を使っているから体に良い」等と
思ってはいませんか?

もし、そうだとしたら大企業のイメージ戦略に
まんまと乗せれれていますよ!

マーガリンに使われる植物油は
大豆やトウモロコシの油等ですが、この油を
搾る段階で高温で圧搾され、それにより酸化し
良い油とはいえなくなります。

更に、トコトン油を取り出しコストを下げる
為に、ヘキサンという溶剤が使われます。

人が食べるものに溶剤ですよ!

消費者は驚きますが、コストを抑えようとする
側は当たり前の様に溶剤を使います。

マーガリンになる前の油でも摂取すれば過酸化
脂質として体に入る事になるのですが、
マーガリンにする為には、この先にまだ続きが
あるのです。

こうしてできた油に様々な添加物や香料が加え
られ、そして水素も添加されるのです。

水素添加で出来るのがトランス脂肪酸です。

トランス脂肪酸は構造がプラスチックに似て
いる事から「プラスチック油」と呼ばれている
のです。

あまり
「食べたい」とは思えない呼ばれ方ですね(笑)

トランス脂肪酸を摂ると起こる事

トランス脂肪酸を摂取した場合体の中で分解
する事が難しい様です。

分解されないのならば、便や尿に排泄されるか
と言えばそうではないのです。

分解されないのですが、体としては必死に分解
しようと様々なアプローチを行うわけです。

この時にビタミンやミネラル等様々な成分を
使って何とか分解しようと頑張ります。

同時に、何とか排出しようと試みます。
しかし容易に排出が出来ないのです。

つまり、
体にはとてつもなく大きな負担がかかる
という事になる訳です。

更に更に!

トランス脂肪酸は活性酸素を発生させると同時
に細胞膜を形成する脂肪酸の働きを邪魔するの
です。

この影響は計り知れないものがあります。

細胞膜の役割は先に記した様にとても重要なの
ですが、

必要な栄養素を摂り込めない
老廃物を排出できない

という事が起きれば健康は保てません。

細胞膜は不要なものを細胞内に入れないという
役割も果たしています。

しかし・・・

もしトランス脂肪酸の影響で毒物を取り込んで
しまう事になれば更に大きな健康被害が起きる
わけです。

動脈硬化の原因にもなると言われています。

女性にとっては絶対に嫌なことだと思うのです
が、「トランス脂肪酸が原因で太ってしまうと
ダイエットはかなり難しい」という噂もあるの
です。

トランス脂肪酸って怖いですね~~!

ですから、諸外国では軒並み製造も販売も禁止
になっていますが、日本人劣化計画の為に我が
国ではそれもかなわないという悲しい現状が
あります。

自己防衛するしかないのですが・・・

知らずに摂っているトランス脂肪酸

「マーガリンは恐いので食べるの止めた!」
と思っても、トランス脂肪酸を別の形で多く
摂っているかも知れませんよ!

それ程いたるところで使われています。

例えば冷凍食品の揚げ物は食べますか?

アイスクリームはどうですか?

原材料表示に

●ショートニング
●加工油脂
●ファットスプレッド

の文字があれば、ほぼトランス脂肪酸が含まれ
ていると思った方が良いと思います。

●フライ&揚げ物
●レトルト食品
●スナック菓子
●焼き菓子
●ケーキ
●アイスクリーム
●チョコレート
●コーヒーフレッシュ
●マヨネーズ
●ドレッシング
●パン
●コンビニ弁当
●ファストフード店で使う油
●等々

因みにコーヒーフレッシュを乳製品だと思って
いる人が意外と多い事には驚きですが乳成分は
一滴もなく、油と添加剤だけで出来ています。

欧米では次々と禁止にされるトランス脂肪酸

この危険なトランス脂肪酸がこれだけ多くの
加工食品に使われているという事は日本国内
では認められているという事です。

農水省は
「米国人ほど多くは摂取していないので、危険
ではない」との見解で、全く動く気配すらない
のです。

●決められた農薬ならば使っても「オーガニックと認める」
●使って良い農薬の種類は世界でダントツ1位
●なので、日本の農産物は外国の基準に合わず輸出できない

こんな事を平然と行う機関らしい対応ですね!

ですが、欧米では違います。

現実に禁止されている国がドンドン増えて、
それが当たり前になっています。

2008年の段階で既に“米国医師会”は議会で
次の様に表明しています。

「レストランやパン屋でトランス脂肪酸の
使用を禁止するために、州や連邦へのいかなる
反対運動をも支援する」

更に「トランス脂肪酸は米国人が消費している
脂肪の中で、最も危険な油の一つである」と
述べています。

日本では

●官僚も
●マスコミも、
●勿論メーカーも

グルになって、
自分たちの利益追求しかしませんから、国民の
健康など眼中にないのです。

目茶苦茶です!

ですから自己防衛はシッカリと知識を持って
行いましょうね!